鷹取 はるな

幾つかある意味の内、一つは彼の長所。
以前はP4から、つまり途中から拝読し感想を書かせて頂きました。 今回、改めて最初から通しで読まさせて頂き真っ先に覚えたのは、 「タカがヒナだけじゃなくて他の二人、セイとミッキーともすっかり馴染んでいる!」 という感動でした。 これは本当にうれしい驚きでした。 後述する彼の特性が極めて自然に皆に認められ、受け入れられている証しだと思いました。 現役男子高校生のヒナも作中でしみじみとつぶやいておりますが、やはり「青春」はいいものですね。 私も便乗でしみじみとしてしまいました。 四年前の新入生合宿の夜、寝付けずに出歩いていた主人公のヒナはたまたまクラスメイトの宮前守孝と遭遇します。 お互いに名字呼び、――しかも宮前は君付けをしてくるあたりが未だに二人の仲良くなさを表していて何ともくすぐったかったです。 寝る前のヒナの気さくな挨拶にも、どこかぎこちなく応じる宮前。 翌朝、彼は一変して積極的に、他の友人たちと一緒に食事を摂っているヒナへと話しかけてきます。 これには相当に勇気が要っただろうなぁと思いました。 以後、お互いに名前で「ヒナ」、「タカ」と呼び合い同じグループでつるむようになった二人。 さすがはジャンル『青春』ですね!(褒め言葉です) 恥ずかしながら、私はこの作品を読むまで『Tenacity』という英単語を知りませんでした。 PCの変換予測でも登場するというのに。 タイトルには日本語でも『固執』と記されておりますので、当然、その意味なのだろうと思います。 しかし、他の意味はないものかと俄然興味を持ちました。 辞書を引いてみると、『固持、固執、頑固さ、記憶力の強さ、粘り』と並べられております(小学館 プログレッシブ英和中辞典より) ――四番目の言葉に思わず唸ってしまいました。 ラスト近く、突然過ぎるタカの『告白』に驚いたヒナも又、同じような感想を感慨を抱かなかっただろうか・・・・・・? 穿った見方なのかも知れません。 しかし『固執』をしているのはヒナもタカ同様――、いや、それ以上にだと思いました。 最後の最後に記されている一文は、ヒナの『告白』そのものに感じられたもので。
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なんと嬉しい感想を! (前回)『タイトルに込めた(作者の自己満足に過ぎない)意味』を読み取ってくださったことにも感激しましたが、書いた私よりも深く考察してくださっている……。 キャラクターたちの関係も、温かく見守っていただけたようで本当に嬉しく思います。 どうもありがとうございました!
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そう言って頂けて、本当にありがたいです。 当たり前なのですが、通しで読まさせて頂いた方がよりクリアにタカ君のキャラクターを感じることが出来ました。 こちらこそ、再度改めて機会を頂きありがとうございました!
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