鷹取 はるな

からくり箱の一番底に仕舞われているもの
まず最初に白状致します。 恥ずかしながら、私はクイズの答えに全く見当がつきませんでした。 本当にお恥ずかしい・・・・・・ 後半部分に(解答編)が設けられていて安心致しました。 そうでなかったら全くお手上げの状態でした。 (解答編)を取っ掛かりにして拝読し終えた私が真っ先に思い浮かべたのは、寄木細工のからくり箱でした。 手がかりが次の手がかりを引き寄せ、次第に全体像が明らかになっていく本作品の過程が、最初はまるで隙間のない箱が徐々に開いていく様子によく似ていると思いました。 又、一説には仕掛けを隠すために箱の表面に施されているという幾何学模様が、主人公・野村のライバルである飯田の几帳面さを思い起こさせます。 ライバルとは言え、年に二回しか会わない相手に突然出されたクイズを解き明かそうと試行錯誤する――。 本作品はただそれだけの話ではない様に私には感じられました。 ラストの野村と同じ気持ちになったのは、けして私だけではないはずです。 飯田が野村へと投げかけた『謎』は自分自身の心の有り様ではなかったのか?野村が解こうとしたのは、そんな飯田の心の『謎』ではなかったのか? からくり箱は別名を秘密箱とも言います。 一見、すっかり開け放たれた様に見える箱には未だ重大な秘密が隠されている様に思えて仕方がありません。
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大ボリュームの感想ありがとうございます! 正直、このクイズは我ながら不親切すぎると思います(苦笑)。 至らないクイズに付き合ってくださり恐縮です💦 寄木細工に例えていただくと、急にこの話が奥深いもののような気がしてきますね。 それはさておき、からくり箱という言葉は飯田の少々厄介な性格とも親和性が高く、なるほどと思いました。 この度は素敵なお店(企画)を開いていただきありがとうございました。
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クイズがからっきし解けなかったので、自分に馴染みがあるもので例えてみました。 規則正しい幾何学模様も飯田のイメージだったもので。 こちらこそ、素晴らしい作品の感想を書かせて頂きありがとうございました<(_ _)>
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