とのくま

正社員だった頃の夏、 いつも虫を見て悲鳴をあげて、他の方に始末を頼んでいた先輩が、「蚊」が部屋に入ってきた時、 「蚊だけは許さん…‼︎」 そう低い声で呟き、おもむろに手元にある団扇を持って、面ではなく角で仕留めたのを、私は多分一生忘れないでしょう。 私がその先輩に心を開いた瞬間でした。
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