遠山 彼方

「絆」になるには少し早い、一本の細い糸のお話
ハリネズミが人間に!? という奇想天外なコメディものとして読み始めると、徐々に明らかになっていく背景にだんだんと胸がしめつけられていく、ふしぎなお話です。 ハリボーイ・カイトくんのために努力する円佳ちゃんがとにかく魅力的で、応援したくなります。いつも優しいアドバイスをくれて、ときには静かに見守ってくれるお兄ちゃん・宗くんも素敵! そしてラストの、ふたりのあたたかな共鳴に、じーんときます。 絆、というほど太くはない。けれど、たしかに渡された一本の細い糸。 ハリをかきわけた先に見えた希望に胸があたたかくなる、やさしさと、ちょっぴりの勇気の物語。
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彼方さん、とても素敵なレビューありがとうございます。嬉しすぎます! 書き始めた当初はもっとハリネズミバタバタコメディになるはずだったのですが…意外とその要素が薄くなってしまいました。自分でも不思議です(笑) 円佳を応援したくなると言っていただけるのとても嬉しいです。そして宗介は私の理想のお兄ちゃん像を押しつけられた(可哀想な)存在なのですが、素敵と言っていただけてよかったです。 ジュニア向けを意識してその難しさに唸りつつ、改めて彼方さんの凄さを感じながら、なんとか書き上げた一作でした。 「ハリをかきわけた先に見えた希望に胸があたたかくなる」何ですかその素敵なフレーズは!さすが彼方さん…ゴクリ
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