【コメント】成熟した大人の色気漂うBL……と思いきや？！

空蝉逢瀬

成熟した大人の色気漂うBL……と思いきや？！

本作は作者様が書かれていらっしゃる『銀柊荘シリーズ』、「夢のあとさき」のシークレットトラックとなります。そちらもご覧いただくと、こちらを読んだとき、より深く入り込めると思います。是非ともお薦めします。この物語の主人公は老舗温泉旅館、銀柊荘の若旦那、柊(ひいらぎ)です。彼にはずっと昔から思い続けている相手がいました。その意中の人というのは彼と幼馴染みである花火師、陽光(あきひろ)です。様々な過程を経て、四十手前でめでたく付き合うことになった二人。この『空蝉逢瀬』という物語はここから始まっていきます。…… 二人の醸し出す色気で、大人っぽい恋愛になのかと思いきや……実は純粋なラブストーリーなのです。もうすぐ四十になろうとも、付き合ってからまだ日が浅いため二人はとても『初(ウブ)』です。ちょっとしたことでも彼らにとっては全てが新鮮であり、その付き合いたて特有の焦れ焦れ感がとにかく堪りません。作者様の芸術的な文章も圧巻です。粋で、洒落ていて、ユーモア抜群で。知性が溢れ出ています。このお話のなかで私は初めて知ったことが幾つもありました。そして文章のなかでもう一点注目すべきが、ルビのずば抜けたセンスです。まるでそれの魔術師です。作中の様々な場面で目にするそれに、よくぞこのような言い方を思い付かれたなあと驚きを隠せません。さて、ここで人物を見ていきます。柊は所謂ツンデレです。その見た目は妖艶で美しく、その気になれば常にモテモテで引く手数多なのです。ところが『陽光に対して』は全く余裕がありません。好きすぎるからでしょう。何か言葉をかけられた時のその慌てっぷりときたら……。とても微笑ましく、『可愛いらしい』のです。陽光はとにかく裏表の無い実直な男です。決してその場を取り繕うような誤魔化しの言葉を発しません。だから彼の発言には言霊が宿っています。陽光がそう言うならば、『そう』なのです。調子の良いことは決して口にはしませんし、華やかさはないかもしれません。しかし優しくて何事に対しても真っ直ぐで寛大なのです。柊が彼にぞっこんであるのが頷けます。こんな二人が、様々な場面に遭遇していきます。その出来事はごくごく日常的なのですが、その文章力と作中の二人の魅力で大いに引き込まれます。二人のいちファンとして、これからも応援していきたいと思います。

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鷹取はるな 9/26 16:11

拙作及び柊と陽光とに大変愛✨に満ちみちた感想をしたためて頂き、誠にありがとうございます。感想欄から溢れ出す分量に圧倒されました。先ずはお礼を申し上げます<(_ _)> 『銀柊荘』シリーズは「永い冬が終わり、温かい陽射しの春が来た」、まさにその春を書いています。やたらとイチャイチャしているのはそのためです。「遅れて、ようやくやって来た春」を過ごす二人を温かく見守ってくださり、『感謝』の言葉しか思い浮かびません。その上、主人公ズの二人に加えて私も過分なまでに褒めて頂いて――、もうどう致しましょうね(笑) 照れます(n*´ω`*n) 特に、口数が少ない陽光の言葉を『言霊が宿っ

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えの 9/26 16:53

嬉しいコメントをありがとうございます(*^^*)！そう仰って頂けてとても嬉しいです。実はレビューの文字数制限あるのを知らなくて、もっと書いていたのですが、入りきるように泣く泣く削っていきました。(T_T) 本当ならばお伝えしたことが山ほどあったのですがw しかし、レビューって本当に難しいですね！限られた文字数で的確に伝えることに悪戦苦闘してしまいました。それなのに三回もレビューをお願いしてしまい、本当にすみませんでしたm(__)m 鷹取さんとおさむらさんからいただいたレビューは、もう本当に宝物です。ありがとうございました(´；ω；`) 鷹取さんはいつもあんなに沢山レビューを書かれてらっしゃる