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ピョンと僕と残酷と(読み易版)
喜多内 幸
2021/9/28 1:00
人生偏差値。
長文になります。申し訳ありません。 ※修正点があり一部書き直しましたので再度投稿します。 冒頭の、 ああ、貢を閉じるなかれ! 〜からの引き込みの文章は、 江戸川乱歩の怪人二十面相の冒頭を思い出させるような、近代文学めいたものを感じ、その時点で僕はもう魅了されてしまいました。 そうかと思えば、思春期特有のルサンチマンとでもいうのでしょうか。青春映画の名作、スタンド・バイ・ミーでも見ているかのような気持ちにされ(他の作品で例えるしかなかったのは僕の語彙力の足りなさが原因です。どうかお許しください) やがて退廃的になっていく...。 この感情の激動に翻弄され、今はただただ、余韻に浸っております。一つの人生を追体験した気分です。 青鷺たくや先生の文章、内容からは人生偏差値(経験値)の高さが溢れ出していて、感服致しました。ただソファに座って小説を読んでいた僕まで、人生偏差値が少しあがったような気さえしていて、貴重な体験をさせていただいたと思っております。 僕は、退廃的な作品に美を感じてしまう人種でして。 今はこんなだけど、かつては栄光があって、美しい瞬間があって・・・。という風に、客観的に自分のこれまでを眺めているような構図と、悪魔の歌を口ずさむ空っぽの怪物のような自分だけが残った終わり方が凄く刺さりました。 それから、警察署を出た後の、花火のシーンが特に好きです。色鮮やかな花火が今も脳裏を離れてくれません。暗闇の中でこそ、よりいっそう光は美しいのだと思います。 青鷺たくや先生は他にも沢山、作品を出されているようですので、 また、時間の取れる際に他の作品も読みに伺いたいと思います! 素敵な作品ありがとうございましたm(_ _)m
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喜多内 幸