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朱雀伝~始皇帝を導いた男の運命~
吉田安寿
2021/9/29 20:58
トピックへのご参加、ありがとうございました
38ページまで拝読しました。 秦の始皇帝というと、恥ずかしながら初めて中国を統一して皇帝になったこと、あとは万里の長城を最初に建設したことぐらいしか知識がない私。まず「嬴政」というお名前からしてもう絶対書けそうになく(笑) 時代も馴染みのない紀元前ということで「これは難しそうだなぁ💦」と、ちょっぴり苦手意識を持ちながら拝読いたしました。『三国志』も登場人物の多さと漢字のお名前(字名とか)で挫折した私ですので(;^ω^) しかし、それは杞憂でした。古代中国の雰囲気を失うことなく、読者にもわかりやすい口語的な文章。登場人物たちの理解されない孤独や葛藤、命を懸けた恋など、現代にも通ずるところがあり、むしろ身近にすら感じられました。 史実がベースになっている場合、「紀元前〇〇年」などと始まる歴史小説は多いですが、このお話の場合は今のところ具体的な暦年は記されていません。でもそれがすごく良い。歴史の苦手な人にも抵抗感を与えず、読者それぞれの想像力に任せてくれる自由度があり、お話の中にも入り込みやすかったからです。 作者様はもともとこの時代がお好きなのでしょうか? 作品のあらすじは謙遜されていらっしゃいましたが、決して付け焼刃ではない知識の豊かさが端々から感じられました。普通ならその知識を披露したくなるものですが、そちらへは傾き過ぎないバランス感覚。過不足のない文章とも相まって、大変読みやすかったです。 文章において気になった点は特にありませんでした。とても高い文章力をお持ちだと思います。唯一、様式的なことではありますが、三点リーダーとダッシュは「……」「――」というように二つ用いるのが一般的な執筆ルールになっているようです。特にダッシュは一つだと漢数字の一にも見えてしまうため、拝読していて少し戸惑いました。 嬴政が始皇帝となることは史実ですが、その道は想像もつかないくらい厳しいものなのでしょうね。きっと皇帝になった後も……。 煌もまだ受け入れてもらってはいない状態ですが、二人の主従関係がどう築かれるのかも興味深いです。 ありがとうございました!
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春野 かなみ
2021/9/29 21:22
とても丁寧な感想をくださり、ありがとうございます! 秦という時代に興味をもったのは、やはり始皇帝を知ったのがきっかけですが、更に拍車をかけたのは「キングダム」ですね。 歴史小説でも特に中国ものは、中々読まれにくいのかなと、書き始めた頃は不安でしたが、分かりやすいというお言葉をいただけて、本当に嬉しく思います。 文章に関しても、アドバイスありがとうございます。自分でももう一度読み返してみて、修正していこうと思います。 改めて、この度は本当にありがとうございました!
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