壮大で複雑な関係性が明らかになる最終幕
いやー、おつかれさまでした。 超大作でした。こんなに長い小説を読んだのは、初めてかもしれません。 手に任せて書いているうちに長くなってしまった、という作品も世の中にはあると思いますが、この小説は、きちんとプロットを練った上で計画的に書かれたものだということが、よく伝わってきました。 よく「気分で書いてしまう」と仰っていますが、少なくとも話の筋に関してはきちんと考え抜かれていると感じられました。 これほど壮大で複雑なお話を、よく書き上げられたなと、まずは拍手を送ります。 (※思い切りネタバレするので、間違って踏んだ方はお戻りください※) 特に登場人物の関係性が意外&意外の連続だったところは、どうやってこんな絶妙な組み合わせを思いつくのだろう…と尊敬してしまいました。 運命の人の魂が全く関係ない第三者に入ってたり、婚約者の付き人が王子で兄だったり、王子の過去世が父だったり、めっちゃ信頼されてたあの人が黒幕でしかも別キャラとして登場してた?とか、王子の恋人が以前からこの人達と通じてた??とか、もう、どんな発想!?と。笑(もちろんいい意味で!) 私には絶対思いつかない設定なので、本当に凄いなと思ったし、驚きの連続でした。 もう第二幕までで何がわからなかったのかもわからなくなるほど笑、新情報がどんどん出てきて、ここがこうなる?そこがこうなる?と、パズルみたいでした。 内容的には第三幕が一番ぶ厚いので、最後まで読んだ価値があったと心から思っています。 ラストは、ルイスが戻ってきてエンディングかなぁと思いながら読んでいたので(単純ですみませんw)、なんだか物悲しくしんみりとしてしまいましたが、まあ、これはこれでありなのかなと思いました。 必ずしも主人公が全てにピリオドを打つのでなくても良いと思います。アメリアの長かった転生が終わりを迎えることが感じられて、それがある視点で見ればまだ途中である、アメリアのストーリーもまた誰かのサイドストーリーでしかないと伝わるところは、とても好きでした。 (続きます)
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個人的にゆなさんの凄いなぁと思うところは、やはり情感たっぷりの台詞と心情描写でしょうか。 リフレインの効いた描写は、場面によっては足踏みしてしまっているように感じられることもあるにはあるのですが、シーンにはまった時の爆発力はやはり読者をググッと引き込む力を持っていると感じます。 アメリアが(一旦)死ぬ間際などは特に良かったです。 私にはこんなふうには書けないので、「うーん、私の小説大丈夫かな?」と心配になったりしました。笑 キャラクターでは、やはりルイスが良い味を出していたし、最後まで気になる存在でした。 もしスピンオフを書かれるなら、やはり読みたいのはルイスのその後の話だなと。全てではなく
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天野アンジェラさま  ああもう本当に嬉しすぎる感想ありがとうございます! あまりに嬉しくて、未だに一人ニヤついております(・∀・)  いはやは、自分で言うのもなんですが、本当に長かったです。こんなに長くなるとは思っていなかったのですが、作者でも長いと思う作品をこうやって最後まで読んで頂き、そして練りに練ったプロットがちゃんと伝わったことに心から安堵しました! 良かったぁ。  実のところ、第2部の途中辺りで後悔したんです。プロット盛り過ぎたなと。私の悪い癖なのですが、毎度毎度設定を盛り過ぎて挫折……。  実際今回も「これ完結できるのか?」と何度も不安になり、それでもアンジェラさんのように応
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