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ジャッキ-
ジャッキ-
2012/10/30 13:24
「どしたん?侯隆。 …なんかあったん?」 心配そうに、頭をゆっくり撫でられた。 いつも、俺の微妙な変化に一番に気付くのが信五で。 なかなか、メンバーにすら本音を言えない俺が、唯一本音を言えて、甘えられる。 …どれだけ、信五に助けられてるか、信五がいない時、ようわかる。 「なんもないよ。信五がおらんから、さみしかっただけやよ。」 起き上がった信五をだきしめると、それだけで疲れがとれてく。 ほんま、不思議やなあ。 信五に触れるだけで、元気でるわ。 「ホンマにぃ?」 甘えたように俺の腕の中で見上げる信五がかわいくて、思わず顔が綻ぶ。 「ホンマ。俺は信五がおらんとダメやよ。やから、ずっとそばにおってな。」 優しく信五の唇にキスすると、嬉しそうに笑って。 「当たり前やんけ。ずっと一生、侯隆の隣におるよ。 じーちゃんになっても、ずっと二人やんけ。」 一瞬、年をとった俺と信五が手をつないでるとこが浮かんで、ホンマあったかい気持ちになった。 幸せってこういうことなんやろうな。 愛してる人に愛される。 ずっと一緒と言ってもらえる。 信五やから、こない幸せなんやろうなって思った。
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