上山さち

板長の職人魂に火を付けた若女将!
現板長、若女将が元の職場の「東京」の「スーパー」にケーキを取りに行くと聞いて、入院中の吉武板長のレシピを受け取って、闘志メラメラ燃やしましたね、きっと。料理人のプライドに掛けてやる気になったんでしょう。「なんでも東京なら揃ってると思いやがって」、「スーパーのケーキなんかより旨いもん作ってやるぞ」、行間から職人の意地が伝わってきます。 鬼怒川温泉(栃木)VS東京、スーパーVS老舗旅館の板場、この対立構造がリアリティ有りすぎです。スペーシアや鬼怒川温泉の描写も鉄道ミステリー並みの緊迫感。栃木県出身者として、一押し、いや百押しの短編です。 地名の今市がさらっと会話に出てきて、地元民は確かにこう言うの、日光と合併しても今市は今市なんだよと、とても懐かしいです。 このご時世、埼玉から栃木になかなか帰省出来ない中、読んでいたら、故郷に帰れた気持ちになれました。ありがとうございます。
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上山さちさん 嬉しすぎます! ご丁寧な感想、ありがとうございます。 有名な温泉地は数多くありますが、私は物を売るを書いていた時から何故か鬼怒川温泉が浮かんでいて…。 これからシリーズっぽくここを舞台にした作品を書いて行きます。 本当にありがとうございます😭

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