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半夏生のひざしをみつめて
かんちゃん
2021/11/8 14:06
昭和の時代の人間の逞しさが素晴らしい
令和に生きる私たちとは、全く違う世相とか家族の関係、家業、どれもが話を読み進めるうちに生き生きと、そして生々しく頭に入ってきます。作者様はもしかしたらその時代の方なのでしょうか、と思う程です。時代考証や専門知識をたくさん取り込んでこの作品にあたられたのだろうな、と推察します。 フィクションとリアルの調和が素晴らしいです。 そして登場人物の描写が大きい役も小さい役も丁寧なので混乱することなく頭に入りますし、一人一人に想い入れしてしまいます。 作者様の他作品に関連の短編もあり、本編の細かいところを回収できます。 実は他サイトまで飛び、本作品の最終話まで読了してしまいました。 昭和の人間は、いろんな意味でゆったりとなんて生きていられませんでした。例え寿命が短くとも物凄い中身の濃い人生を駆け抜ける者。自分の責任を果たす為に持っている以上の力を発揮する者、自分に課せられた役割を内面の葛藤を秘し飄々と受け入れる者… ドラマを見ているようでした。 本編の関連作品、他にも期待してしまいます。 素晴らしい作品をありがとうございました。
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かんちゃん