佐倉さく

境界線に立つ
オンラインだけの繋がり。 しかも、これは、きっとアダルトサイトなんでしょうね。 女性側には費用負担が発生しない、もしくは報酬が得られる代わりに男性側が多額の負担を強いられる。  寂しさを抱えて、そのどうしようもなく辛い時間を誰かととながって埋めたかったのかもしれない。最初に望んだのは、きっとそんな刹那的な願望だったのかもしれない。  でも、人と人が出会いあいての状況や、その想いを想像した途端、自分の中でその存在は姿形が不明瞭でも、確固とした存在として象られていく。  あらかじめ二度と会うことはできないと分かっていても。  などと会わないとわかっていて、イーサンになんの期待もしないから、サラは自分自身の本当の状況や思いを語る事ができたのかもしれない。  イーサンは、気持ちの繋がりに希望を見たのかもしれない。  境界線を踏み越えるのは奇跡で、そうしたドラマ、創作は世に溢れているけれど、私はこうして境界線上に留まる人々にこそドラマを感じます。  夜明けが、この僅かな繋がりの切断を表しつつも、西海岸と東海岸の時差で、イーサンも後々夜明けを迎えるのだという言外の事実が、どこか清々しい期待をもたらしてくれました。  朝、この話を読めたことがとてもうれしいです。
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さくさん レビューをありがとうございます! この話は夜中に何とか書き上がって、せっかくなので夜明け前に投稿しました。 さくさんに朝、読んでいただけて、何らかの気持ちの動きを味わっていただけたのなら、それはほんとうに嬉しいです。 雰囲気としては、前作の『月をあおぐ』と似ていて、似たようなものを書いてしまうのは、どうかなぁと思ったりしました。 でも、自分の好きなもの、好きな路線というのはなかなか変えられないので、書く楽しみを優先してしまいました。 さくさんとわたしも、オンライン上の繋がりなのですが、顔も見えないこの繋がりを奇跡のように思う瞬間があります(さくさんとの繋がりはこの作品のように
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返信遅くなってしまってごめんなさい。 しかも、感想読み返してみたら言葉が途中抜けてる!!∑(゚Д゚) ほんと申し訳ないです。 好きなものを突き詰めて書いた方が、同じような「好き」を持つ人には伝わりやすいと思いますし、私はsassyさんのこうした作品を読むのが好きです。 オンライン上の奇跡。 私も、sassyさんとの関係に強く関しています。 そして、こうして出会えた事に凄く感謝しています(o^^o)
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