刺さる人にはエグい刺さり方をする名作
私は刺さった人です。 ペコメやレビュー、感想ツイートを拝見すると、他にも刺さる人が続出しているようですね。納得の面白さ。 まず、1ページめの引きがすごいです。 読者はどういう状況なのかな?と想像しながら読むでしょう。すると、途中まで描いていたものが、ある一文でぶち壊されます。そこからガラリと表情を変える本作。 どんでん返しというよりも、例えば、普通は無関心な目で正面からしか見ることのないものをうっかり斜め後ろから見てしまったような感じです。いまいち伝わらないと思うのですが、とにかく中身を読んでいただければ、私の言わんとしていることがおわかりいただけるのではないでしょうか。 作者さまは小説2作品めだそうですが、え…?嘘だと言って…?私落ち込んじゃう…笑 こういうのを鬼才というのかもしれません。凄いと感じるのは前述の一文だけでなく、本作の文体そのものにもあります。 拙いんです、言葉遣いが。でも、時々妙に捻くれた言い回しが出てくる。読み進めて主人公の境遇が明らかになると、この言葉遣いが何よりも彼女の人生を物語っているように感じられます。文章の中にしっかり主人公という人物が描かれていました。文章で、ではなく文章の中に、というのがすごいと感じたポイントです←重要 さらに、その幼くて拙い言葉遣いが余計に空恐ろしさを助長させる。個人的には最高の塩梅だと思いました。 イジンサンという人物について、物語についても思いを巡らせずにいられません。私にはただひたすらに切なく感じました。 もし、イジンサンをただのへ〇〇〇や〇〇〇パ〇にしていたら、きっと台無しだったと思います。そうではなくて、彼はきっとあの段階で壊れてしまったのだと。そう感じてから深読みしていくと、主人公は完全に壊れることができないまま、「髪の毛一本」残ってしまったのかもしれません…などと思えてきます。切ない。 作者さまがどこまで意図しているのかはどうでもよくて、読者が自由に想像や考察を広げられる作品こそ名作だと信じています。そういう意味でも、本作は名作だと言えます。異論はないな。よし。 作者さまはレビュー師として有名な方ですが、作家としての今後のご活躍も期待せざるをえませんね…! 大変面白い作品をありがとうございました。次回作も楽しみにしております!!
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 な、なんと!驚  こんなにも気持ちの入った感想・レビューを、モノカキのプロからいただけるなんて光栄過ぎます‥‥ありがとうございますっ!  一番嬉しかったのは、特に力を入れた1ページ目のクオリティに触れていただけた事です。かねてから色々なところで「小説は書き出し、1ページが大事」と言ってきました。まさか自分がガッチリ小説を書いてみようなんてなるなんて思ってもみなかったので、たかが感想屋の立場でとんでもないこと言ってきてしまったなーとか後悔もしていたことは秘密にしていいでしょうかw ←  冗談はさておき、1ページ目にほんの少しだけ潜り込ませた「あの描写」でぐっと読者に「?」マークを付けさせた
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レビューのプロにレビューを書くのはドキドキでしたが、喜んでいただけてよかったです…!かつ、こだわりポイントが見当違いでなくてホッとしました笑 とても刺さる作品で、拝読した時はかなり衝撃を受けました。それが少しでも伝わっていれば嬉しいです(*´∀`) こちらこそ、どうぞよろしくお願いします✨
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