桜咲吹雪

犬彦「江蓮、今日はクリスマスだな…」 江蓮「えっ? ああはい、そうですね」 犬彦「俺はもう、どこかで見覚えがある気がする黒猫が当たり前のような顔をして江蓮のとなりのイスに座り、チキンに食らいついていても気にはしない。   もっと大切で重要なことがあるからだ」 江蓮(年の終わりも近くなって、犬彦さんが何かに覚醒した…) 犬彦「江蓮、今日はクリスマスなんだぞ、あれはどうした…」 江蓮「あれってなんですか?」 犬彦「決まっているだろう、サンタクロースだ」 江蓮「ええ? サンタ? ちょっと犬彦さん、また俺のこと子供扱いするつもりなんでしょう、もうサンタさんがプレゼントくれるなんて思ってませんよ、プレゼントくれるのは犬彦さんです、さっき立派なブランド物のコートくれたじゃないですか、ありがとうございます。   さあ、ケーキ食べましょうよ、俺のサンタいじりはもういいから」 犬彦「何を言っている江蓮、お前…こういうときはアレしていたじゃないか、前回といい…ほら、用意しているんだろう、早く…サンタの格好しろ」 江蓮「は?」 犬彦「季節のイベントとはそういうものなのだろう? 前回はクマさんの格好をしていたじゃないか、今回は時期的にサンタの格好をするべきではないのか? まあ…クマさんの格好でもいいのだが」 江蓮「え??」 犬彦「サンタの格好をした江蓮…写真を連写する用意はできている、親父さんにも画像を送ってやらないとな、さあ江蓮、サンタの格好を見せろ!」 江蓮「どうしよう…犬彦さんが前回のハロウィンを引きずって、自分勝手に変な知識を生み出している…クリスマスはコスプレイベントじゃないのに…ていうか、俺のこと何だと思ってるんですか! サンタ服なんて持ってるわけないでしょ、もうっ!」 猫彦「にゃあ!(めんどくさい奴ぞな、犬彦! 黙って鶏を食え!)」
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