新たな色の希望
 死というどうしても避けられない別れを前にした二組の夫婦の、愛と思いやりの「今」と「未来」の穏やかな日々と、思い溢れるある決断を描いたヒューマンドラマ作品。  二組の夫婦は、それぞれパートナーが闘病を続けていました。病院で知り合い同じ境遇の共感から仲を深めた四人。思いやりも強く愛し合う夫婦達を死が別つその時が迫り、彼らはある決断をします。  切ない。ゆっくりと読みました。登場人物の彼らの心情を思うと、胸の奥の方がぎゅっと痛みました。そして、彼らの決断を静かに納得し、本を閉じる事が出来ました。少し温かい気持ちで。  あなたは大切な人の最期に何を望むか。読み始める前に作者様から問い掛けられた投げかけは、最後まで作品を読んだ今、違う方向からも答えを考えなければならないと、痛いほど思いました。  ベターハーフという言葉がありますが、パートナーとのあるべき形にこんなちょっと変わった素敵な収まり方があっていいのではないか。共に生きるという決断の形に、新たな色の希望を見たような気持ちです。  とても素敵な物語を読ませていただきました。ありがとうございました。
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トコさん、素敵な感想をありがとうございます😭。 この二組の夫婦の決断には、賛同しかねる方もたくさんおられる事は承知していました。そんな中、『新たな色の希望』なんて素敵なキャッチをつけて頂き、本当に嬉しいです。私的には、新しい比翼連理の形をイメージして書きました。 繰り返しになりますが、素敵な感想をありがとうございました🙇‍♀️。

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