加藤みゆき

チョコレートは愛の魔法
「魔法の箒で飛ぶように走る」 「魔法使いのクライマー」 と呼ばれる、ツールドフランスを制した金城選手にインタビュアーとして指名されたのは、新人アナウンサーの水嶋怜子さん。 『なぜ? なんで』の疑問を持ったまま、現地に向かえば、そこにはひとりの魔女がかけた魔法があった。 読み終えて、リヨコさんは千里眼を持った魔女だったと、疑いようのないお話でした。 でもだからこそ、彼女がかけた魔法が美しくて悲しい。 リヨコさんはその時、一体どんな気持ちだったのか……(T-T) でも、彼への愛は、奇跡の魔法となりました。 きっとリヨコさんは、恋人の未来だけを願って、チョコレートの魔法を創ったんでしょうね。 飛ぶように坂をのぼれるパワーを生みだし、未来に続くレシピを書いた。 そんな優しくも可愛らしい魔女の姿には、畏れよりも愛おしさがつのります。 これから金城選手と怜子さんが、どんな物語を綴っていくのかは書かれていませんが、魔女が残した魔法のチョコレートだけは、きっとふたりと一緒に生きていくのです。 その味は甘くて苦いんだろうなと想像できました。 よいお話でした。 どのキャラに感情移入するのかは読んだ人それぞれでしょうが、私はリヨコさんが切なくて、愛おしくて……。
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mimiko様、素敵なレビューありがとうございます。自転車好きなこともあり、思い切って書き直して報われた気分です。(コメントが遅れてすみません。)
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