みやこわすれ

新年もゾクリとさせられる作品で幕開けです。
もう何十年も毎年同じことを繰り返して来た年末年始ですが、コロナ禍の影響もあり、だいぶ様変わりしてきたように感じるのは私だけでしょうか。 ただ、時を経ても、変わらないのは人の心。表面に表れているのはほんの一角にすぎず、眼には見えない部分、故意に隠蔽している闇の底しれぬ深さに戦慄します。 人と人との出会い、縁(えにし)、絆というものは、かけがえのないものという固定観念を簡単に覆してしまう女の複雑な感情。 未来を予知できるという力を悪用することで、自身の安寧を図ろうとする邪な心。かくも長年の友情というものは、脆くも崩れ去るものなのか。元々、親友を取り繕っていただけで、中身は空っぽの虚しい関係だったのだろうか。 特殊な能力を持つものは、その力を如何ように用いるかが試されているようにも思われます。 霊感のあると言われ、幼き頃より見えないものも見えてしまう力を持つ友人は、悪霊祓いや浄霊といったマイナスの感情に支配されている者たちとの関わることはしない、この力は、人を幸せに導く力にのみ用いると誓っているとのことでした。 いつも、怖いだけではない、どこか人間の心に刺さるような作品を描かれる酒解見習様。今年も、酒見ワールドを堪能させていただけることを楽しみにしております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。
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毎度拙作にご丁寧なレビューを頂き、誠に有難うございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。 今年ものっけから、厭味成分の高いお話でしたが、お楽しみ頂けたなら何よりです。実際、人の心の闇の深さは、まさに深淵を覗き込んだ時のようなゾッとする怖さが有りますね。怪異現象の怖さと人の心の怖さをミックスしたようなお話が最近増えてるようにも思えますし、小生自身がそういうお話は好きですし。自分でもそういうお話が書きたいと思いますが、なかなか上手くまとまりませんで、お目汚しな物ばかり並べてますf^_^;。 リアルの世界でそのような力をお持ちのご友人がいらっしゃるとのこと、色々面白いお話が聞けそうですね。いずれに
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