最楽詩女

ほろ苦さだけではない
一夜限りの関係しか持たなかった龍弥さんが、修さんに出会って過去を乗り越えていく様が描かれています。 物語全体は夜の街の似合う大人のテイストですが、二人が抱える悩みの内容は等身大の人間のもので、時折表現される嫉妬の形などは愛らしくさえあって、その味わいはただほろ苦いだけではなく、まろやかさや甘みもありました。 両方攻めっ気があるというリバの形が好きなのですが、その旨味成分は男同士の絡みだなぁと実感させられるところでしょうか。 キャラの両面性が見られるところも美味しいところで、クールで男らしい龍弥があんっなんて喘ぎを漏らしたり、やや女性的な喋りをする美人の修が攻めたがったりするキャラのギャップが良いですね。 ビジュアルの開きが大きいところも素敵で、ふたりでいたら絵としてもはまりそうだなと想像しながら読みました。
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