伊東いろはす

抜群の読み応え! 多方面において魅力満載の贅沢なシリーズ作品です
“電磁波災害により電気の使用が著しく制限された世界”を舞台に、訳ありな会社員達が活躍するATPシリーズの第一幕(第1話から第3話まで)にあたる作品です。ジャンルはミステリーですが、SF、アクション、ファンタジー等の要素も散りばめられており、それでいながら世界観や作品構成は崩れることなく物語が確立しているところに作者様の力量を感じます。非常に細やかな文章で情景や人物の挙動、心理面の動きが描写されていて非常に完成度の高い文学作品だと思います。 なおかつ各登場人物が本当に魅力的で、キャラ文芸としても楽しめること間違いなしです。 したがって、芸術性や表現力に重きを置いた作品を好まれる方、ストーリーやキャラクターの娯楽性が特色の作品を読む方、幅広い読者層にお勧めできる作品だと思います。 物語はとある総合人材サービス会社“茨野商会”副主任である主人公・エアロンのもとに、行方不明となった町長の捜索という依頼が寄せられるところから始まります。怪しげな集団、謎の少女と次々にきな臭い気配が漂ってくるのが肌で感じられ、作中で何かある度に「えっ、どういうことなの!?」と心のなかで毎回叫ぶ自分がいました。作者様の謎や伏線による惹きつけ方及びその落としどころが本当に絶妙で、物語への期待や不安を抱かせつつ読み手の心を掴んで離さない展開には「すごい!」の一言に尽きます。 更に主人公、その仲間、敵対する役含め、登場人物の人となりや背景に至るまで大変精巧に作り込まれていて、彼らに対して共感したり逆に反感したりと読み手の感情が動かされ、飽きることがありません。また、一人一人が深く根差した諸事情を抱えており、白黒で割り切れない如何ともし難い切なさも、「シビアでつらいけれど、目が離せない、続きが気になる」というシリアスなエンターテインメントとしての作品全体の雰囲気を築いているように思います。 以上、拙い感想となってしまいましたが、本当に面白くてお勧めのシリーズ作品です! 私は第2幕を只今拝読中ですが、そちらも驚きの展開にドキドキしております。シリーズは現在最終幕を連載中とのこと。是非とも完結まで楽しみながら今後も追いかけ続けたい所存です。
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この度は拙作の閲覧、並びにこのような素晴らしいレビューをいただきありがとうございます! 沢山の光栄すぎるお褒めのお言葉のみならず、しっかりレビューとして拙作の良さを伝えようとしてくださっていることを感じて感激しております(ノД`)・゜・。 特に登場人物の背景にはできるだけ妥協せず「ままならなさ」のようなものを描きたいと思って取り組んでいたので、キャラクターに関して褒めていただいた言葉の数々、宝物にしようと思いました。群像劇の書き手としてこんなに嬉しいことはありませんよね…!! さらに、「シビアでつらいけれど、目が離せない、続きが気になる」というのはシリーズの全体として、特に次幕以降は重要視
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いずひささん✨丁寧なご返信ありがとうございます🙇✨ ATPシリーズはいずひささんの代表作の1つで、既に他の皆さんからも素晴らしいレビューを沢山寄せられていらっしゃることもあり、「今更私などが……」と恐縮する思いと「でも私もATPが好きだって伝えたい!」という思いの間で、内心ドキドキしながら書かせていただきました(;・∀・) 少しでも喜んでいただけたなら何よりです😭💞 リアルタイムの連載より遅れての拝読ではありますが、今後もいずひささんと作品の一ファンとして展開を追いかけ、応援させてください😆✨どうぞよろしくお願いいたします!
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