~『誰かと出会うため独りきりで生まれるこの世界で』あとがき①~ こんにちわ。 『誰かと出会うため独りきりで生まれるこの世界で』をお読みくださりありがとうございます。 この作品は、今はなつかしい個人サイトで公開していたもので、今から八年ほど前に完結させたお話です。 小説を書き始めてすぐに始めたお話で、休み休み書いて五年をかけて終わらせた長編です。 改めて文字数を確認して驚いたのですが四十万字超え、番外編を入れたら百万字近い大長編だったのですね(笑) 初の長編挑戦でよくここまで書き上げたと、さすがに自分に感心してしまいました。(笑) 小説書き始めで「書くの楽しい!」ってハイモチベーションだったのも手伝ったかもしれません。 けれども、正直言いますと、当時は誰一人にも読まれていませんでした(笑) 今はこういったエブリスタさんなどのような小説投稿サイトが主流となりましたが、そういったものが無かった一昔前は、自分でサイトを作ってそこの作品を公開するのが当たり前でした。 私もそういったものを作っていまして、そこで公開していたのが今作品でした。 今以上に読まれるのに大変な環境でしたし、そもそもが暗くて人気ジャンルとは程遠い内容でしたからね。連載開始から完結まで、ほんとうに誰にも読まれませんでした(笑) そんな中で書き終えた時のあの達成感は、こつこつ書いている今も味わったことはありません。小説家として貴重な、そして得難い経験だったと思います。 完結させられたのは、ひとえに海と陸の双子兄弟を幸せにしたいというその一念からだけでした。 何度も筆を折りそうになりましたが、「二人を幸せにしたい」という一心で書き続けました。 そうして出来上がった今作品。やはり読まれないでPCにしまっておくのには惜しい気がしました。 時代も変わり、小説投稿サイトが主流となった今がチャンスだと思い、投稿を始めました。 内容が内容だっただけに、ここでも誰にも読まれないんじゃないかという覚悟はしていましたが、思いのほかたくさんの方にお読みいただいたようで、本当に嬉しかったです。 そして書き上げて、公開してよかったな、という喜びは、完結させた今は寂しさに変わりました。 これで本当に海と陸の二人とはお別れなんだな、という親が巣立つ子供に対する寂しさに近いものを感じています。
3件

この投稿に対するコメントはありません