とある外国人に言われた言葉
その外国人は、スコットランド生まれの日本育ち。 飲み屋で知り合ったのだが、仲良くなって早々に「お前変わってるな」と言われたのを思い出した。 彼は風貌は外国人なのだが、日本育ちと言うこともあって、日本語が堪能だ。 しかし彼は、その外見から、初対面の日本人からはなかなか敬遠されがちだったそうだ。 そんな中「なんだ日本語喋れるじゃんかよ、こっち来て一緒に飲もうぜ!」と言ってきたのが僕だったとの事。 「あんた、海外暮らしをしたことがあるのか?」 それが、彼が初めて僕に質問した言葉だ。 彼いわく、日本人は同族以外に対して、なかなか心を開いてくれないらしい。 そんな中、突然こっち来て飲めと言われたので、彼は僕が海外で暮らしていたのだろうと思ったらしい。 アメリカやヨーロッパは、初対面の人にでもフレンドリーに接する傾向があるようで、そんな世界に身を置いたから、自分に対しても偏見が無いのだろうと、そう思ったらしい。 ただ、僕は海外にいったことすら無い。 それを彼に告げると…… 「世界基準では普通の人だが、日本人としてはクレイジーな奴だな。気に入った!」 と喜んでくれた。 このお話と直接は関係ないけど、別にちょっとくらい体温が低かろうが、生きてるんだからいいじゃねーかと思った。 寒いからエアコンをつける。 それを自分が暑いと感じたら、ちょっと切っていい? 聞けば良くて、そうやってコミュニケーションを取って、調和すれば良い。 それだけの事だと思う。 そんなの個性だよ。 その人は寒いと感じた。 でも僕は感じなかった。 それだけの話だよね。
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感想ありがとうございます! 「冷たい人」という妄想コンテストで 物理的な「冷たい人」と 心理的な「冷たい人」と そんな形で書いた作品でしたが、 事実は小説より奇なりというのか… アクーラ様の経験に合わせて何か響くものがあったら嬉しいです。

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