村木志乃介

神様にも事情あり
人間味が溢れる、とても親しみが持てる神様の登場にほっこりさせられました。 学問の神様と恋愛の神様が登場する物語。どちらも新米の神様で一生懸命なところがすごく純粋で胸の奥をくすぐられました。 学問の神様が祀られる神社に、恋愛成就を祈願して参拝客が訪れるようになったという話から、謎の賽銭泥棒が現われ、その賽銭泥棒をつかまえるべく学問の神様が行動を起こす、ミステリーツアーのような始まりに、いろんな展開を予想しました。なにかお金に困っている事情があるのか、そもそも神様が人間にどう対処するのか、結局どれもはずれました。 賽銭泥棒の犯人が、恋愛の神様だったとは! なぜ賽銭を盗ったのか。その理由が、恋愛成就を願う参拝客が、学問の神様のところに行って参拝するようになったから。なるほどと唸りました。恋愛の神様はご縁(五円)があって恋愛成就させるので、賽銭泥棒というか、投げ込まれた五円が必要だったわけですね。それで賽銭を借りていたのかとわかり、胸のモヤモヤがスッとしました。実際に参拝するとき、そこの神様がどんなご利益があるか、なんて考えませんもんね。学問の神様が言うように、神様同士の連携も大事なのかもしれませんね。 今回の桜井さんの作品は、恋心や神様の事情など楽しめるところが満載でした。私的には、最後に恋愛の神様が賽銭箱に入って、一人選んでいるというところには笑っちゃいました(^∇^) 夜更かしが得意で夜から勉強をはじめるくだりは桜井さんの得意技ではないかと勘繰ったりもしました。でも夜の静かな空気はたしかに勉強に集中させてくれますね。私も夜に勉強するほうでした。いまでは夜になると眠気に負けてしまいますが。 今回のお題「降りつもる」。桜井さん、ご縁(五円)が降りつもるって、すごいアイデアですね。まったく思いもよらないものでした。私は今回もうまくまとまらずお休みしましたが、朝、通知で桜井さんの新作を確認したときはうれしかったです。部活の主将がギリギリのところでポイントを取ってくれたような、そんな感じです。 心地よい小説との出会い。神様に感謝ですね。いつも素敵な作品をありがとうございます(^∇^)
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村木さん、ありがとうございます!ほっこりとしていただき、なによりです(^^) 今回はいろいろと謎を残しつつ、伏線を張り巡らせてみました。ちょっと多すぎたかな?なんて思っていたのですが、ていねいに読んでいただき感謝です!胸のモヤモヤも解消されたとのことで、一安心(^^♪ 神社のことは決して詳しくないのですが、昨今は地域の神様の存在が、特に若い方の中で薄れているのは感じています。氏神様への信仰心みたいなものです。 そこの辺の事情も考えつつ書いてみました。 お賽銭箱の中から人を選ぶところは、そうだったらおもしろいなって思って書いたので、笑っていただけてなによりです(^^♪ それにしても、今回のお題
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