西 東

想いは秘するものか。
一つ一つの情景が美しくて、そして儚げながらにして鮮烈な印象を残します。 語り手の言葉から二人の関係が段々と分かると共に、どうしようもなく心に秘めなければならない感情が胸を締め付ける様子がひしひしと伝わって来て切ない。 そして個人的に焦燥感を覚えますね。 これだけ美しい言葉で想いを表している語り手への他人からの評価が終盤に出てきますが、納得すると同時に心情をつぶさに見せられていたので人の内面とは実に複雑なんだなとも思いました。

この投稿に対するコメントはありません