続編も待ち遠しいバディものホラーサスペンス!
最恐小説大賞の最終候補としてお見かけし、気がついたら一晩で読み終わっておりました。それくらい夢中で読み耽る面白さのある作品です。 なにより引き込まれるのはリアルで臨場感のある心理描写。 物語はスクールカーストの頂点に立つユリとその取り巻きの女の子たちが、「あいつ」が自殺したらしいと噂するシーンから始まります。彼女たちは「あいつ」をいじめていた心当たりがあり、関係ないと否定するものの、呪い殺されるのではという不安は拭いきれませんでした。 そして、もっともいじめを行っていたスミレが最初の標的となってしまいます。彼女視点で描かれるホラーシーンが怖すぎる……!恐怖体験の臨場感と、徐々に追い詰められていく少女の心理描写は圧巻です。 ホラーとしても良作ですが、本作はスピカ&レオという霊媒師コンビが活躍するバディ小説としても魅力的です。 超常的な力を持ち、義眼に秘密を宿したスピカ。引き寄せ体質で情に篤いレオ。タイプの異なる男子二人のやり取りはブロマンス好きにも堪りません。ちなみに私は高城さんが好きです…!スピカとの関係性がツボりました笑 ネタバレ回避のため詳しくは述べませんが、話の構成というか見せ方にひと工夫されており、「えっ、そうだったの!」と思わされること数回。伏線回収も見事です。 くわえてすごいなと思ったのは、最後もしっかりと納得の結末を見せてくれたこと。犯してしまった罪に対して、どう終わりをつけるのか。そこがすっきりしていたので、少し切ないながらも読後感はよかったです。 スピカの義眼の秘密など、設定がしっかり作り込まれているようなので、続編ももしかして…?笑 絶対本作がツボる人は沢山いるはずなので、もっと多くの人に読まれてほしいです。面白い作品をありがとうございました!
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かみのよいずひさ様 お読みいただきありがとうございます!感想までいただき、ありがたいかぎりです。 高城さん、自分の中では癒し枠です笑 スピカとレオの二人にはもっと活躍してほしいと思ってますので、続編はいずれ…… ホラーで長めの話を書いたのは初めてだったので、楽しんでいただけたら何よりです!ありがとうございます!
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