季節だけが巡っていく
季節だけが巡っていく あの夏の日、あいつは突然、居なくなった 部屋にも、墓にも、ガードレールにもあいつは居ない あるのは、花と想い出だけだ 冬の夕焼け、雪が降るよう 寒がりだったあいつは、夏服の制服のままだろう 星の代わりに雪が降る夜 寒がりだったあいつと、青春は続いてくはずだった もしもそばに居るならば 俺の心の穴を埋めるように、優しく降り積もってくれないか 季節だけが巡っていく 置き去りは俺なのか、時間を止めたあいつなのか 分からないまま 季節だけが巡っていく ……みたいな切なさです。
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味志さん 泣けますて…… 最後の「置き去りは俺なのか、時間を止めたあいつなのか」 に心を掴まれました。 本当にそんな感情になります。 相変わらず、これだけの詩をあの短時間で生み出す味志さんに ただただ感動しているまかろんですよ。 素敵な詩をありがとうございました。
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