鷹取 はるな

僕が花咲くのは貴方の隣でありたい
(以下、二章23話~最終話26話までを読んでの感想となります) 実は白状してしますと指定箇所よりもずっと前、――それこそ冒頭部分から続きを楽しみに追いかけていました。 この度、物語を最後まで見届けることが出来て何ともうれしい限りです。 感無量でした。 そこまで思い入れが激しいのは、このラストを迎えるまでには相当の紆余曲折があったからに他なりません。 是非とも本文をお読みになり、私と同じように切なさと愛おしさとに身悶えて頂きたいものです。 私は常日頃から、BLは『ボーイズラブ』と称している以上ラブストーリーであると同時にビルドゥングスロマン、――ある種の成長物語だとも思っています。 登場人物たちは他者に恋をし愛することで、自分自身も成長を遂げていくのです。 それが一般的と言われていない同性同士の恋愛であればなおのこと、乗り越えるべきことが多々待ち構えていることでしょう。 だからこそ、物語の結末にはより深く烈しい感銘を受けるものだと思っています。 登場人物たちの、特にハルこと臼井陽臣君の成長振りには、仁紀さんこと有賀仁紀が目を見張った以上に驚くこと請け合いです。 物語のラストのページに到達した際、私は不意に映画のエンドロールを連想致しました。 そんな細やかで凝った構成になっています。 最後の一行まで読み進めている間中ずっと、私の頭の中では桜の花びらが二人の頭上へと降り注いでいました。 まるで、彼らの未来を祝福するかの様に――。 最後に、タイトルへと掲げたのはハル君(とっくに成人したというのに君付け)の心情を勝手に想像したものです。 人は自分が咲く場所を、生きる場所を選ぶことが出来ると確かに信じさせてくれる、とても力強く素晴らしい物語でした。
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鷹取さん、とても心打たれる感想をありがとうございました。何度も読み返しては胸が詰まりなかなかお返事にたどりつけずにいました。二人の物語に優しく寄り添っていただき。感無量です。 実は当初、そこまでハル君(ラストは三十路こえたというのにw)を成長させるつもりはなかったんです。ですが、書いていくうちにハルが強くなっていって、いつも一緒にいることだけが愛じゃないんだと学んでいく姿が作者としても非常に心強く思えてきました。 仁紀さんもしっかりしていそうで弱かったり女々しかったり。 人って足りない部分を補いながら生きていくんだなあと二人から教わりました。 映画のエンドロール!ああ、そう思っていただけ
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とても丁寧なお返事頂きありがとうございます<(_ _)> 感想を書く冥利に尽きます。 ありがたい限りです。 拝読している途中、何度「鳴呼っ!何て切ない‼もどかしい‼」と叫んだか分かりません。 それを乗り越える度に少しずつ成長していくハル君の、地に足のついている誠実さに私も大変勇気づけられました。 いや、仁紀さんも確かに成長しました! ハル君が「より」ということで(笑) 個人的に、映画のクレジット後にまだ場面があるのが好きなもので。 物語が続いていく感じがします。 感想と言おうか、こんな自分勝手な妄想炸裂に温かいお言葉を頂き誠にありがとうございます。 素晴らしい御作に出逢えて、と
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