Takehiko

いつまでも心の奥に繰り返されるであろう物語
この胸に響く切なさは何なのだろう。 犬にしても猫にしても、勿論どんな生き物にしても 人間のために都合よくできているわけではない。 犬には犬の、猫には猫の本能があり優先順位がある。 それを解っていても、自分のテリトリーの範囲の中に許してしまうもの。 それが「愛おしい」と言うものなのかもしれない。 犬の人に対する愛情。 三毛猫師匠の深い想い。 そしてこの仔猫の人に対する感情。 種を越え、時さえも超えた先の 「愛」とは何かに僕らは想いをはせることになるのだ。 淡々とした三毛猫師匠の語り口の中に、 愛くるしい仔猫の情景の中に 作者の深い想いが込められた秀作と言って憚らない。
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過大なる評価ありがとうございます。今作は我ながら褒められた出来ではないと思っていますので恐縮してしまいます。 とは言えお気に召して頂けましたのなら幸いです。
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