もちもち

これは二人が互いを守り抜く物語
決して長くはない物語ですが、灰色のアポカリプスの中に親愛を重ねた絆、無機物とのバディ、人の尊厳への問いなどのぶ厚い内容が込められてました。 重ねれば重ねるほど重くなるだろうに、9Pの軽やかさで綴られています。 物語の中心となる二人の青年は、隣り合う形を変えても最後まで相手の尊厳や優しさ、命や想いをそれぞれのやり方で守り通したのだなと感じました。 残された側はこの先を「独り征く」のですが、守られた命を抱えたその先には約束された星空があるのだろうなと思わせてくれるお話です。 手放しの拍手喝采ではないけれど、冷たさを抱えながらも託された自身の熱を握りしめてでも歩くのだろう未来を感じさせるお話を、 ありがとうございました。
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