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【描写の加筆報告】『巻き添え~』12p 馬車で月光の庭園へ向かう途中に皇宮の丘の描写を加筆しました。 ▼ 馬車は丘の麓近くまで下り、窓から見える皇宮の丘に赤と青の月をあしらったグブリア帝国の国旗がはためいていた。じきに銀月宮と、寄りそうに建つ主不在の皇后宮が目に入る。なんという宮だったか名前は忘れてしまった。 こうして昼間に近くで見ると、銀月宮と紫蘭宮以外は石榴宮とさほど大きさは変わらないようだった。それでも石榴宮以外の宮は麓から一望でき、石榴宮だけが仲間外れのように丘の裏手に追いやられている。ナリッサが見放された皇族だと帝都の人々が思うのも無理はない。

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