ともなり

超・妄想コンテスト『猫』裏会場👑銀賞受賞作品
交通事故で死んだ猫を目撃した事がっきっかけで仲良くなった二人の少女が、それぞれ抱えた深刻な闇を明かしあうお話。 冒頭で不穏な空気を出しながら、次のシーンでは爽やかに展開するメリハリをつけつつも、読者の胸に違和感を感じさせる出来事を挿入し、それが物語のトリガーとなりつつ重要な伏線になっているのにも驚かされました。物語が進むにつれ、彼女たちが実は想像していた人物像と大きく異なる事が明らかにされて行くのはどこか心ヒリヒリし、クライマックスで明らかになる冒頭の真実は予想を上回るものでした。まだ成長しきらない世界を知らない子猫が缶に押し込められ、息をすることも許されず息絶えるのは、まさに二人を象徴している様で、それゆえ最後のシーンは意味を持つと思いました。
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わーい。ありがとうございます☆
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