ただのさかな

設定がとても魅力的でした。
泥と人魚の組み合わせは一見相反するもののように思われますが最後まで読んで何処か納得する部分がありました。遺伝的な影響で人魚にならざるを得なかった少女と学校で精神的な傷を負った少年。どこか劣等感を抱え、「普通」になり切れないふたりが泥川という場所で出会うことは意味のあることだったのだなと思いました。最後はその思い出の場所がふたりを引き裂く原因になるのも印象的です。読めば読むほど人魚の女の子の無垢さや青年のやりきれない思いが伝わってきて心に響く作品でした。 今回は素敵な作品を紹介していただき、ありがとうございました!
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感想ありがとうございます。よく作品のことを読み込まれていて、作者としてはびっくりしました。ツイに載せたシーンのその後を書くために書いた小説ですから、どんな結末にするか決めていなかったんです。川で始まったストーリーですから川で終わらせないと思いこのような結末を選びました。 すごいふんわりとした表現になるのですが、 彼女と彼は泥川に惹かれてしまう汚さも持っていだけど同時に泥川には溺れない清らかさを持ったキャラクターになってたな。と感想にお返事を書いていて思いました。長い返事になりました! 読んでくださり本当にありがとうございました!
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