鷹取 はるな

グレアライク魔法学院に疑似入学体験
(以下、プロローグと1.問題児とを読んでの感想となります) 私は常日頃から、「読書とは、その作品の『世界』を旅することだ」と思っています。 ファンタジーであると、よりその思いが強いです。 今回も又、タイトルに掲げた通りそのままの心持ちで本作品を拝読致しました。 主人公のヴァーグと同じクラスで、ヴァーグにやたらと懐いてくるアレクとは真逆の目立たないオーラをまとっているクラスメイトAになったことにします。 「自分の目の代わりになる妖精(使い魔)を飼っている」という設定にでもしておけば、お話の全容を知っていてもおかしくありません。 私が読まさせて頂いた箇所は、ヴァーグがグレアライク魔法学院に入学したばかりの頃でした。 初日から早々に、エピソードタイトルに違わない『問題児』振りを発揮していました。 同じ学び舎で過ごす学友たちに放った挨拶の衝撃たるや、ほとんど魔法並みです。 是非ともお読みになってみてください。 必ずや度肝を抜かれると思います。 そんなヴァーグですから、その周りには当然の様に個性的な人々が寄り集まってきます。 前述のアレクや、そのアレクのやたらと態度がデカい知り合い、――そして、『最強の』魔道士ジェラルド・スノードロップ。 あらすじによると、彼、ジェラルドが文字通りキーパーソン、物語の『鍵』となっていくのかと思われます。 既に幾つか披露された魔法を含む『世界』の謎と併せて、ヴァーグとジェラルドと他の人々とのかかわりがどう描かれていくのか――。 なりきり・クラスメイトAとしては大いに気になります。
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