habibinskii

まさに「青春」といった物語でした
こんにちは。拝読いたしました。 少しずつ読むつもりが、面白かったので一気読みしてしまいました。 簡単ではありますが、感想を書かせてくださいませ。 まずもって気に入ったのは満のキャラです。とてもかわいくて魅力的でした。 ネガティブでぱっとしない地味な男の子として描かれていますが、 心が細やかで、弱いけどじつは勇気もあって、不器用だけどとても優しい。 思春期らしく母親との不和を抱えて反抗心を見せたりしますが、 作中で見事に不和を清算しており、成長の様子が巧みに描かれています。 二年生になってもぶかぶかの制服とか、目に見えるようで笑っちゃいましたw 海は王子さまのように完璧かと思いきや、 幸福を体現しているかに見えた家庭はじつのところ破綻しており、 じつは海が、悲しい意味での両親の絆しになっているというあたり、 完璧キャラにありがちな薄っぺらさをすっかり払拭して、人物に厚みを与えていると思います。 まるで母親のように満の世話を焼く姿がほほえましかったです。 岬については、はじめ登場したときは、突飛なかんじが少し浮いているという印象だったのですが、 のちに虚言癖があると分かり、急にしっくりときました。 彼女もまた息苦しい。。。 凄惨な家庭環境を騙っていたのに、 じつは作中でいちばん平穏で幸せな家庭に過ごしてるという設定がとてもいいですね。 にしても、騙されてたのに満は許しちゃうんですね~ほんと優しい少年です^^ 水嶋くんの赤毛のアンには噴きましたw 私が地味に気に入っているのは、満の母親が息子に対して卑屈な態度になっているところです。 離婚やらイジメやら海の死やらで難しい立場にいる息子に対し、心底戸惑っている様子がよく分かります。 海の死をきっかけに、生死を考えたり、友人関係を築いたり、母との絆を深めたり、 満が少しずつ自信をつけて成長していく様子を細やかに捉えた、まさに「青春」といった物語でした。  でも海はいなくなってしまうんですよねえ、読後はさわやかでありながら切なかったです。 すてきな物語をありがとうございました。 乱筆乱文失礼いたしました。 @habibinskii 拝
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habibinskii様 コメントありがとうございます!こんなに丁寧に読んでいただけるとは、ただただ感動しております…! キャラクターたちに寄り添うようなお優しいお言葉の数々、たいへん励みになります。どの子たちも必ずしも正しい行いばかりできる子達ではないので(人は皆そうかもしれませんが)、読んでくださる方に嫌われてしまったらと懸念していたのですが、habibinskii様がこんなに理解してくださってなんだかそれだけでもう胸がいっぱいです…! 海はいなくなってしまいますが、海がいなくなることに寂しさを少しでも感じていただけたのなら、そんなふうに思ってもらえる物語にできたのだなあと心底報われる思い
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