はーこ

不遇な少年は異世界転生して……やっぱり不遇!
現在更新分の180ページまで拝見しました。 冒頭、主人公の雪人くんがストーカーに監禁され、警察に追い詰められたストーカーが雪人くんを手にかける……という強烈なシーンから始まっています。 異世界転生モノが定着してきた現在では、通り魔に刺されたり、トラックに跳ねられたりなどが主流と化していますが、これは衝撃的かつ鮮烈すぎる導入です。初っ端から主人公の人権がガン無視された、とんでもなく救いのない死因です。 そんなヤンデレだったりメンヘラな女性に好かれやすい雪人くんが、来世では女性と関わらず平穏に暮らせることを神様に願うのですが、運命とは非情なもの。転生した異世界は男性が奴隷としてあつかわれる女尊男卑社会という。雪人くんあらためユキトくんはどれだけ神様に見放されているのか。とことん不遇なヒーローです。 『武器のスキルが見える』という能力を持ったユキトくん。使いようによってはものすごく強い能力なのですが、環境がそれを許しません。 母や姉と、実の家族に虐げられる日々に発狂せずにいられたのは、前世の記憶があり、ユキトくんの精神年齢がおとなびていたこと、ヤバイ女性たちに多少なりとも免疫がついていたことがあるためでしょうか。皮肉なものです。 森で隠れてスキルの練習をしていたユキトくんは、狩りにやってきた貴族令嬢とその騎士たちと遭遇するのですが、例によって全員女性ですね。 親を殺され、危険が迫るうり坊を守ろうと飛び出すユキトくん、さすが主人公です。芯があり、正義感の強い男の子ですね。   一方、男性を同じ人とも思っていない女性騎士陣は、ユキトくん本人を前に猥談を始めるという。これが美少女ヒロインに対するおっさんのソレそのものなのですが、いかんせん(外見は)美しい女性ばかりなので、それがまたなんとも言い難い読者の心境を揺さぶります。 セシリアお嬢様、まともな子かな? と思ったらそうでもなかったですね。別方面にしっかりヤバイ子でした。まぁでも、ユキトくんに危害は加えないから、そこは安心……? どこもかしこもろくなのいねぇな、と思っていたらリヴィアさん。女性相手にひるまないユキトくんに興味をいだいたようで。スキルを駆使したユキトくんとの共闘シーンはワクワクものでした。 (続きます)
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