橘 弥久莉

思い出のやり取りと世界観に引き込まれます
こういった物語は、骨董店やカフェなどが舞台になることが多いと思いますが、テーラーという設定が新しく、巧みな文章と世界観に引き込まれました。中田さんが、うっかりお客さんに言ってしまった失言には吹き出してしまいましたが、その失敗をなかったことにするために娘さんが初めて自転車に乗れた時の思い出を差し出した時は、ちょっと切なかったです。(私は子供が自転車に乗れた時、飛び上がって喜んだので)思い出は消せても、感情は消えない、というひと言にも納得。お客さんとの関係を修復できるかは中田さん次第ですね。 人間の男の子に変身する猫、クロード・モネという名前も素敵でした。 オムニバスということで、これから先のお話も楽しみです。 「君から君へ」を読ませていただいた時も感じましたが、とても想像力が豊かで文章も巧みで、読んでいて「ほぅ」とため息が漏れます。 素敵な物語を読ませていただき、ありがとうございました。
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ありがとうございます。 エピソード1は導入部分でした。入り込みやすいように、ほっこりする物語にしました。 エピソード2からは、もう少し深刻なおはなしになってゆきます。なお、エピソード4は存在しませんのでご注意を。なんのことはない、番号を付け間違えたのです。 たくさん物語を読んでいただいているようで、ありがとうございます、感謝します。私も、少しずつですが、よませていただこうと思っております。
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