海坂依里

「これが最後の恋になりますように」あとがき  完結まで多大な時間を頂いたにもかかわらず、「これが最後の恋になりますように」を最後まで見守ってくださり本当にありがとうございました。  遥叶好きな読者様にはストレス感じる展開で、恐らくあとがきまで辿り着いていないかもしれません。  それでも、遥叶が残した優しさは今後必ず芽吹いていきます。  そのときが訪れたら、「これが最後の恋になりますように」の言葉の意味を感じてもらえたら嬉しいです。  最後までお付き合いくださり、遥叶を愛してくださり、深く感謝申し上げます。  作品に対して、自分以外の協力を得られる。  自分の人生に起こるはずのなかった奇跡が起きたことで、羽乃架と遥叶の『最後のひととき』に向かいながら執筆する日々が愛おしくかけがえのない大切なものとなりました。  物語が始まるところから終わりを迎えるところまで、猫倉ありす様の描いてくださった羽乃架と遥叶と共に歩むことができたのは大変心強かったです。心より感謝申し上げます。  「これが最後の恋になりますように」を書くきっかけを与えてくださったトウキ汐様、猫倉ありす様。  そして、この『あとがき』まで辿り着いてくれた読者様。  関わってくれたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。 世界に色なんてものは存在していなかった。 世界は、いつだって白黒。 流れる季節を眺めるだけの日々。 世界に蒼という色があることを知ったとき、世界が愛に溢れていると初めて気づいた。  これから、羽乃架は少しずつ強くなっていきます。  雨依は、残された実験施設に関わっていきます。  そして羽乃架が次に弱さを見せるとき、新たな物語が始まります。  できなくなった体で始める新しい創作活動が、どんなものになるのかは分かりません。  それでも近い将来、「これが最後の恋になりますように」が残してくれた優しさが繋ぐ世界でお会いできますように。  世の中には数多く作品が存在するにも関わらず、その中から「これが最後の恋になりますように」を見つけてくださったこと。作品を読んでくださったこと。応援いただいたこと。  すべてが今後の人生の支えです。  たくさんの愛を本当にありがとうございました。
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