てーたいおん

note経由で拝読いたしました。てーたいおんです。
①文体やストーリーを通して ・非常にすんなりとした導入で、物語の波に飲み込んでいく技術は素晴らしいと思いました。長編ですが一息に読み終えたほどです。 ・エピソードがそれぞれの登場人物の目線から語られており、各キャラがどういった感情を内に秘めているかが明らかにされる点が、キャラの魅力を存分に引き出していると感じました。 ・特に、物語終盤の『待ち伏せ』シーンでは、ひろことタカヒトの二人の目線から一つのエピソードが語られ、想いが通じ合うところが、語彙力が足りなくて申し訳ないのですが「良いなぁ」と感じました。 ※表現を伝えきれず、本当にごめんなさい……。 ・お酒をキッカケに大きく関係性が動き、その後のイベントもどれも無駄がない事に驚きです。 ②登場人物の魅力について ・ひろこ→自分を卑下してしまうアラフォー女性。苦労がうかがえるキャラで、自身が抱えるコンプレックスの描写がとても深く、それ故に踏み込み切れないなどの人間味が非常にリアルだと思いました。 ・タカヒト→抱えている過去から、様々な想いを抱える今への描写が非常に丁寧です。女性の気持ちを理解できず、自分自身の外面と内面も整合性が取れておらず、今まで色々な事に悩んできたんだろうなぁ、と感じられ、非常に愛らしいキャラだと思います。大型犬(尻尾をぶんぶん振っている)のような様子がありありと想像でき、可愛いですね。 ・トオル→タカヒトの抱えている内面を少し見せてくれるキャラ。学生時代からの付き合いだからこそ、タカヒトの人となりや人格形成の過程も知っており、全体のお話に説得力を持たせる効果もあり。特に、ひろこ相手にタカヒトの過去話をするシーンでは、普段ならタカヒトのプライバシーも考え、勝手に過去の話を吹聴しないと思うのですが、それでも苦しんでいる二人の姿を目の当たりにして、やるべき事をやっているところが魅力ですね。 ・カナ→容姿や立ち振る舞いが優れているからこそ、自分が選ばれない事に納得がいかない。嫌味っぽいキャラになりそうですが、それを感じさせないところが上手いなと思います。おそらく彼女なりの葛藤があったり、完全ではないものの、どこか同情したり憎めなかったりするところが秘訣なのかと思います。その後、二人の間を取り持つキューピットとしての活躍も、ナイスって感じです。 ※文字数の都合で以上です。本当に面白かったです!

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