深苑

神様に魅入られた歌姫
 10ページまでを読んでの感想を、というお約束でしたが、実は続きが気になりすぎて最後まで読んでしまったので、それを踏まえて10ページまで(1と2)を中心として感想を書かせていただきます。  冒頭1ページを読んだ時点で「あ、これ絶対面白い作品だ」と感じたのは、やはり間違いではなかったです。とても良かった……。  1では主人公であるユウ、2ではそんなユウとドタバタを繰り広げるお相手とその人間関係が描かれます。この部分までで、(後半登場するもう一人のお相手?を除いた)主な登場人物は登場し終わっていて、かつそれぞれのキャラクターがきちんと伝わるのが、素敵だなと思いました。  読み始めたときは、ユウはとてもプライドの高い人物だなと感じたのですが、それだけではないのですよね。プライドが高いというのは、裏を返せば、それだけ自信があるということです。そして、ユウの場合は、別にすべてにおいてそうである訳ではない。むしろ、生い立ちも相まって、実は誰よりも自己肯定感が低く、愛されたいのに愛される自信がない彼が、唯一自信を持てるものが「歌」だった。  「歌うこと」は、ユウにとって「生きること」と同義なのでしょう。だからこそ、よりによって、それを良いと言ってくれて、歌に対する自分の在り方を理解してくれていると思っていた笹山マネから伝えられた内容を、受け止められなかった。しかし、「受け入れて」はいるのです。そこに、ユウの素直さ、純粋さが見える気がして、彼が単にプライドが高いだけの人ではないのだと感じました。  ユウは、ただただ純粋に「歌が好き」なだけなのです。故に、歌が絡むと頑なになってしまう。そしてその気持ちに応えるかのように、歌の神様に愛されている。どころか、魅入られていると言ってもいいのではないでしょうか。そのまっすぐ過ぎる一途な愛を抱えながら生きるのは、酷く生きづらいだろうなと切なくなりました。  お相手さん!どうか、寂しがり屋で甘えたがりの彼を幸せにしてあげてください!
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ユウは、一言でいえば頑固なんですよね(^_^;) でも、そんな自分を曲げて、一時的に安定した環境に身を置きますが、やはり自分に嘘はつけず。 結果は…(;'∀') 何はともあれ、最後まで読んでもらえたのは嬉しい事でした🌸 作者冥利に尽きますね(´∀`*)ウフフ この度は素敵なトピックスに参加出来て幸せでした💖 ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
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