吉田安寿

トピックへのご参加ありがとうございました<(_ _)>
現在更新分の38ページまで拝読しました。 確かな文章力でとても丁寧に描かれていますが、決して書き過ぎることなく、ノクターンを聴いているようにゆったりとしていて味わい深いお話です。巧みな描写の数々にうっとりさせていただきました。 西上さんと各務さんが久しぶりに再会するところから始まり、二人が知り合った大学時代について西上さん視点で語られるわけですけれども、決して戻ることのできない遠景だけにどこか自嘲的かつ客観的で……。もどかしいような、なんとも言えない切なさが感じられました。鉄道や写真のことなども確かな知識を持って書かれているのがよくわかります。 ジャンルはBLとされていますが、作者様もコメントで書かれていたとおりヒューマンドラマとしてたいへん読み応えがありました。 時折、思い出したように、何かを確認するように交わされるキス。一瞬唇を重ねるだけの思春期的なそれなのに、回を重ねるごとに西上さんの気持ちはさまざまに乱され、変化していく。その描き方に巧いなぁ、と感嘆しつつも、「各務さん、ズルいわぁ」と萌えました(〃▽〃)ポッ もっとも、二人の場合は同性愛というよりパンセクシャルな間柄なのでしょうか。とすると、各務さんは怖かったのかもしれないですね。はっきりと言葉にして西上さんを自分のものにしてしまうと、いつかは失う時が来るかもしれないと……。 私はベテラン腐女子なのですが、BLといえどもすぐ情事に至るとか、そのシーンばかりというのは苦手で、こちらの作品のように機微や葛藤、同性ゆえの切なさ、心の結びつき等がきちんと描かれているものこそ真のBLであると考えております。今日ひとつのジャンルとして確立されたのは、そういう文学的な手法があるからではないかと。 さて、冒頭のとおり二人は別々の道を歩んだわけですけれども、どういう経緯でそうなったのかは当然気になるところです。「朱夏の夜」というタイトルは、大学時代のあの夏そのものと、四十代となった現在の二人の両方を含み表しているのでしょうか。作者様の筆力でどのような運びになるのか楽しみにしております。 ありがとうございました!
2件・2件
とても丁寧な感想をいただきありがとうございます。感激して嬉しくて、何度も読み返しました(笑)。とても励みになります。 実を言うと、写真はともかく(?)鉄道についてはあまり知識がなく、想像と検索で何とかやっているのですが、それなりに見えていたようで安心しました。 誤字報告の件も、反映するかどうかは自分で適当に判断しますのでお気になさらないでください。余談ですが、誤字報告を頂いたのが初めてだったので、こんな感じなんだなと勉強になりました。 ちょっと最近更新が自転車操業になっているのですが、いただいたレビューを活力にして、継続的な更新ができるように頑張ろうと思います。 ありがとうございました。
1件1件
こちらこそありがとうございました。 創作活動の発奮材料やお役に立てたのならこれ以上嬉しいことはございません。
1件

/1ページ

1件