ボスコベル

父子兄弟でも主従……
 短い中に兄弟の相克が描かれていて、 大変面白かったです。    武家では兄に弟は従うもの、 嫡男も嫡男たる振る舞いが要求されて、 幼い時から父は同時に君主。  嫡男は嫡男で、孤独。  ともに命を賭して戦う運命共同体ながら、 そこには不満、葛藤、妬み、嫉み、 そして嘆きも。    内応者となって家を、国を裏切る…… その行く末を夢に見たのは、 確かな判断力、正しい心が、 ちゃんと残っていたから、ですね。    最後、総大将である兄が弟をわざわざ訪ね、 (しかも末弟)詫びるというのが、 じいんとしました。    臣下の話に耳を傾けられる、 そんな兄上は、 立派な君主になっていくでしょう。  いつか、弟達も皆、 城を持つかも。  でも、もう、きっと、 それには拘らない心を獲得したと思います。    奥様、冷静でしたね。 奥様のことも、大切に(*^-^*)  ハッピーエンドだと、信じたいです。
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ページコメントだけでなくレビューまで頂き、本当にありがとうございます! とにかく短編の歴史ものとして成立させたく、キャラクター描写など浅いままに止まってしまいましたが、ずっと深く読み込んで頂けて、ただ感謝です。
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