九人てを

あなたは『それ』を愛せるか
人が何かを盲目的に信じる時は少なからず『恐れ(畏れ)』を感じるものだとは思いますが、このお話はその『恐れ』に特化していると思いました。 盲目的な愛にも、掘り下げずには居られない好奇心も、その裏にある『恐れ』を常に感じさせてくれるゾワゾワとしたお話でした。 結城氏が何故『くーちゃん』と共にあるのか、なぜ彼女を盲目的に愛せるのか? 恐れは謎となり、謎を解き明かすほどに同情より狂気を感じ、最後には飲み込まれてしまう。 飲み込まれた結果、『彼』は『それ』を愛せるのか。先を想像したくない、想像したい、相反する気持ちを真正面から、或いは真後ろからナイフで襲いかかるようなラストでした。 読み進めていると常に思います。『そこで引き返せ』と。そんな気持ちにさせてくれることこそが、ホラーとしてあるべき姿だと思います。
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う、うあーー!!凄い、いっぱいの文章書いて下さり感激です。 ありがとうございます。 とにかくずっと濡れた髪が張り付く、いやーんな感じとかを意識して書いてました。 それが「恐れ」として感じて貰えたなんて、嬉しすぎます。 ラストもモヤッとするより、すっきり。でも、喉越し悪いで終わらせたのでそのように言って頂き大変嬉しいです。 ペコメもいつもありがとうございました。そう、皆様に何度もひきかえせと、つっこまれて。 「さ、さーせん。もっと深く沼りますっ…!」とか思って書いてました(笑) ホラーのあり様にも触れて頂き、次回もそうであるように肝に命じて頑張ります。 素敵なレビュー本当にありがとうございま
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