藤白 圭

村の住民だけは知っている……
素晴らしい世界へ連れて行ってくれる「ノゾミ様」 呼ぶのは決まった時だけ。 子どもたちですら知っている「ノゾミ様」の言い伝え。 そして、村全体が神隠しにあった時こそ、その「時」が来たということなのだろう。 この物語の怖さは「ノゾミ様」によって素敵な世界に連れて行かれた村人たちではない。 彼らがノゾミ様を「呼んだ」理由である。 ノゾミ様を呼んで別世界に行ったとか、「希望」という文字は宇宙人への合言葉で、彼らは宇宙へ旅立っただとか、色々と考えられるが、どう考えても彼らは「地球」もしくは「この世界」を捨てたとしか思えない。 となると、残された地球上の人間たちは……考えれば考えるほど怖くなる作品でした
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ご丁寧なレビュー、誠にありがとうございます!嬉しいです! 感染症の蔓延や戦争など、日に日に住みづらくなっていく世界を見限って、新しい境地に旅立っていったのかもしれません……。 実はここまで本編に書きたかったのですが、800字に収まりきらず💦 考察の余白になりえるかな……と思い、敢えて触れずに仕上げたのですが、気づいて頂けて本当に嬉しい!ありがとうございます!
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