江胡 衣

何が起きるのかという不安にも似たドキドキ感
ハーメルンの笛吹き男を題材としたお話はポップなものからシリアスなものまで様々ですが、予想を良い意味で裏切られました。一言、面白かったです。あぁ、そうくるのか、と。  短編ですがさらっと読み流すことができないほど内容がしっかりと詰まっています。一文一文をあますことなく読むのでもっと長い物語を読んでいたような読後感でした。司教、教会、十字架、神という宗教の神秘的なイメージと文章が美しく調和していて、世界観にしっかりと浸ることができます。独自の世界観をもっていらっしゃるのが素晴らしいです。  素敵な作品に触れるきっかけをくださりありがとうございました。

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