雪静

【椎名一華①】(文字数の関係で分割しました)  椎名家四人兄弟の長女です。玲一とは十五以上年が離れています。  椎名家の両親は非常に多忙で家にいる時間が少なく、必然的に一華は妹たちの母親代わりにならざるを得ませんでした。しっかり者の長女として気を張りながら生きていた一華は、伯父である諏訪邉桂一郎の結婚式で、桂一郎の妻・葵(桂と樹の母)と出会います。  葵と一華は意気投合し、あっという間に親友になります。一華にとって葵は実の姉のような存在で、他に甘えられる相手を持たない一華は、葵を深く慕いました。  そんな中、桂一郎の束縛により葵はどんどん疲弊していきます。一華はなんとかして葵を救い出そうとしますが、奮闘むなしく葵は心を病み、桂・樹が誕生します。  大好きな親友を傷つけた桂一郎を、一華は心から憎みました。葵と樹のアメリカ逃亡を支援する等、彼女はどうにかして葵と桂一郎を引き剥がそうと試みます。  結果として葵は樹の発狂を期に桂一郎との離婚を決意。一華は「自分の顔を見ると、葵が昔のことを思い出すかもしれないから」と考え、新たな人生を歩み始めた葵から距離を置くことを決意します。
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そうだったのですか! 一華への認識は少し変わりました。一華周りも深いですね!
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ふと思ったのですが、樹たちの父・桂一郎は、葵を取り戻そうとはしないのでしょうか?桂一郎こそが病?の元祖的男なら、生涯諦めないのでは?とふと思い、努力を惜しまず、しつこく続けるのでは?と。
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そうですね、離婚直後はおそらくちょくちょく様子を見に行っていたかと思います。ただ、大学時代の樹もそうですが、彼らは想い人を自分のものにしたいわけではなく、想い人が幸せであることが基本の願望となっています。よって、桂一郎のいない生活の中で葵が幸せそうに生きているのであれば、桂一郎は「自分が傍にいないことこそが葵の幸せに繋がるなら」と判断し、自ら身を引いたと考えられます。 ちなみに病気の元祖は桂一郎よりずっと昔、奈良・平安時代あたりの彼らのご先祖様が発端と考えております。
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