西 東

蛍光は冷たい。
始まりからして、『わたし』の状態がどうしたものなのかが不明で色々と想像させられます。 もしかして擬人化なのかなとも考えましたが、『彼』の言葉がミステリアスなだけに状況がうっすら分かって来たのは中盤も過ぎた所でした。 言葉通りの行動は『わたし』にとっては裏切りの様でもありますが、そんな『彼』を一番の存在としていたのならば、利用される事も許してしまう愚かさもあったのかなとも考えてしまいます。 蛍の輝きが儚く美しいけれど熱を持たないものである様に、一番大切に思うものを守った『彼』の心も綺麗で美しいのだろうかとも考えさせられますが。 虫の命も人の命も同じ重さなのか、身勝手な人であるのは『彼』も一緒なのではないかとも。 ですが、ラストのシーンは幻想的な美しさを覚えました。
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感想ありがとうございます。 おっしゃるとおり、身勝手なのは彼も一緒です。環境を破壊するのも守るのも、結局のところ身勝手な行為のような気もしますね。ただ、彼の場合は、サイコパス的な考えに近いかもです。 ラストシーンは蛍のおかげで、不気味さよりも儚さが際立ったかなあ、と感じています。実際に見たら、怖いでしょうけど。
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空松かじきさんへ お早うございます。この様な時間ですみません。 語り手の心の方へどうしても感情が引きずられますから、怖さが不思議と少ないですね。 けれど、第三者になると恨めしげに見えるかもです。 生きたまま沈める行動はサイコパスですな。 かと言って完全に息の根止めてもですけど。
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