ともなり

超・妄想コンテスト『ドキドキの理由』裏会場👑金賞受賞作品
故郷を捨てた主人公が母の危篤を機に色々見えてくるお話。現実感の薄れた主人公の視点で進むお話は、多分実際体験した人ならわかると思えるリアリティがあり、その中で向かい合わなくてはならない事と向かい合うのが嫌で仕方ない事がせめぎ合っている事、しかしそれすらわざと気付かぬふりしている様子が主人公の内心を思わせました。クライマックスへ向けて感情が解放される様子は恥ずかしながら似た体験を持っていてそれを思い出したりしました。娯楽作品ではありませんし、万人受けするとも思えませんがこのイベント(?)におけるふわふわしたやや逃避を伴った感覚は良く描かれていると思いました。

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