屋久堂義尊

https://estar.jp/novels/24520933 『機械化兵士ガウハレス』更新しました。今度のお話は、テッドがメインのストーリーとなっております。  テッドというキャラクターを描く上で注意している事は崇高な主義を持たせない事です。ワスにも近い物が有りましたが、テッドは別にベトレイヤーのやり方が特別良いと思っている訳でも無ければエンパイアーの言う秩序なんかにも興味を持っていません。彼はただ、己の承認欲求を満たす為だけにこの戦いに巻き込まれています。テレサなんかは完全に主義者で、ベトレイヤーの大半がそうなのですが、テッドにはそういうイデオロギーを持たせたく無かったのです。テッドはもっと俗な存在にしようと気を付けています。  良く、そういう全く主義の無い田舎者が話を重ねるごとにそういう物にのめり込み世界を救うみたいなストーリーって有りがちですが、テッドはそれには当て嵌まらないようにしています。恐らく現実世界での大半の人間はそんな物だと思うからです。政治の世界なんかまさにそうでは有りませんか。所謂無党派層みたいな感じですかね。  ただテッドはだからと言って、簡単に周囲に流されるようなキャラクターにはしませんでした。彼はただ己の欲求に素直なだけ。或る意味一番『ガウハレス』の中でがっついています。それ故に理解を得られないのでしょう。  テッドのようなキャラクターは案外所謂勧善懲悪物では描かれにくいですが、私は嫌いでは無かったりします。でも中々そう言うストーリでは出会えませんがね。必ず何処かで良い人になってしまうので。 『機械化兵士ガウハレス』まだまだ続きます。宜しければお付き合い下さい。今回更新したエピソードも是非読んで頂けると嬉しいです。宜しくお願い申し上げます。
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