【コメント】高校時代の人間関係での葛藤も友情の尊さも全てが詰まった青春作品だと感じました

正午十一時、君がガラスを割ったから

高校時代の人間関係での葛藤も友情の尊さも全てが詰まった青春作品だと感じました

完結おめでとうございます！✨読了が遅くなってしまいすみません💦僭越ながら、レビューを送らせて頂きますね。青春作品と言えば、自分たちがその年代の頃を懐古しながら楽しめるというのが魅力の一つだと思うのですが、この作品ではその良さが存分に詰まっているように感じました。他人の予定を乱さないことを信条に、表に強く出ることが出来ない透々香ちゃん。そして、明るくいつも笑顔でいるのが自分なのだと自覚し、弱さを見せられなかった彩都くん。その他にも、夏希ちゃんやくららちゃん、涼介くんなど、確かに個性的な子達の集まりではあるのですが、だからといって彼らが小説の中だけの特別な存在というわけではなく、近い状況にある子たちはあの年代にたくさんいると思うんです。そういった子たちと過ごした時の、うまく関わろうとする際に抱くモヤモヤ感や葛藤がすごく緻密にリアルに描かれていて、同じ年代だった頃の自分を重ね合わせながら、没入して読むことが出来ました。同時に、人間関係で悩むことも確かにたくさんあるのだけれど、その時に得た友情というのも尊いもので、それを懐かしむことが出来る良さを感じたと同時に、本音をぶつけ合って真の親友になれただろう透々香ちゃんと夏希ちゃん、くららちゃんは本当に良かったなと思います(*^^*)久紗ちゃんとも、また改めて言葉を交わして以前のように仲良くできていたらいいなと思います。また、この作品では、「透明」という言葉が重要視されていたと思うのですが、それを心がけていた透々香ちゃんが、実は遠回しにビビットカラーのような存在である彩都くんを救っていたというのがまたエモいなあと思いまして……。彩都くんが透々香ちゃんの透明を洗い流し色を与えてくれたとするならば、透々香ちゃんはそんな彩都くんの色が混ざりすぎて濁ってしまった部分を浄化してくれたのかなと……。そんな2人が結ばれるなんて、もう尊みしかないですね！最後にエモいしか言葉が出てこなかったのはそういうことです……結局語彙力ないけれど。長くなってしまいすみません💦たくさん散りばめられた伏線や、巧みな心情描写には僭越ながらあっぱれの言葉しか出てきません！この作品と、雫倉さんと出会えて良かったです✨ 本当に遅読で申し訳ありませんが、これからも応援しています！！

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