山桜桃梅子

とっても綺麗な終わり方。
この短編を文字数のみで「ああ、きっとすぐに読み終わる」なんて思っていた私を説教したい。 何故ならこの作品、長編を読んでいるかのような深さや厚みがあるのだから。 「愛」という形ない物を、無理矢理に形成するならば、このヒロインである白夜ちゃんのそれは。 真っ黒な紙の上に、真っ黒なペンでガタガタの線にて描かれた、とても歪な丸を想像致しました。 丸の書き始めと終わりが背中合わせで、こんなにもすぐ傍に答えや気持ちがあるのに。 たくさん彷徨い様々なことを経て戻ってくる。 それが不器用で本当に歪んでいますが、逆に純粋で愛おしい。 私はこのストーリーが好きです。 心理描写やこの結末までに至る運び方、言葉選びが本当に勉強になりました。 素晴らしい作品を読ませて頂きました。 ありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
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