浅果好宗

違和感
寂れた遊園地に訪れた人物。そこで会ったロボット。二人での生活。自分はここに違和感がありました。何もない遊園地で過ごす二人、静かに生活を営む二人。 読者がそこに意識するように作者が仕向けたのでしょうね。 ただ、この物語の醍醐味は、そこではなく『人が何かをするときに理由はいるのか?』という哲学的なものでした。 登場人物たちは、この物語では答えではなく、きっかけを手に入れたのでしょう。 どこか似通って、冷めているようで、その身体にはしっかりとした感情がある。 舞台が寂れた遊園地だけあって、物語も静けさを含んでいますが、これは魂の通ったSFというヒューマンドラマです。 この二人は、しっかりと魂の通った『何かするときに理由のいらない二人』です。 本当に胸がじんわりと熱くなる物語でした♪
1件・1件
ご丁寧なレビュー、誠にありがとうございます! ロボット同士という、プログラムされた考えに囚われやすい人物を描こうと試行錯誤した作品だったので、このような感想を頂けて嬉しいです!
1件

/1ページ

1件